便秘

健康な人なら、1日1回の排便が普通です。しかし2日に1度でも、それがその人の排便リズムであれば、便秘とはいえません。ところが、排便間隔が不規則で場合によっては1週間近くも排便がなく、苦痛を感じるようだと、それは便秘といえます。

便秘には、大別すると2つのケースがあります。まず1つは、大腸の働きが弱っている場合(弛緩性便秘)です。もう1つは、緊張してけいれんがおこっている場合(けいれん性便秘)です。どちらも、腸の機能低下が原因です。


この機能低下を改善するのにも、アロエは効果を発揮します。これは、アロエの成分が腸の粘膜を刺激して、腸の運動を回復するからです。1日3回、食後にアロエをかじったり、おろし汁を飲むなど生食するとよいでしょう。煎じ汁やアロエ茶、アロエ酒も効果があります。

もちろん、アロエの服用をつづけると同時に、規則正しい生活習慣をつけ、食べ物は繊維質の多いものを十分にとるのが最善の便秘対策です。

※使用上のポイント

・1日3回食後の生食に即効性がある。
・煎じ汁、アロエ茶、アロエ酒、アロエ料理など好みで利用。



アロエの雑学豆知識

アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。

アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。

さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。

いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。

その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。

さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。

当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。

日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。

現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。

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