水虫

アロエの成分が素早く侵入して白癬菌を必殺

水虫は、白癬菌というかびが手足に感染しておこる皮膚病です。おもに足にかかりやすく、水泡ができたり、指のあいだがただれたり、激しいかゆみに悩まされます。悪化すると化膿し、痛みを伴い、歩くことも困難になります。

水虫がやっかいなのは、高温多湿を好むことで、いつも湿っている靴のなかなど、水虫にとってはもってこいの繁殖場といえます。さらにやっかいなのは、一度かかるとなかなか治りにくいことです。治ったかにみえた水虫が、気候がよくなるにつれてまたでてきたという具合に、たびたび再発します。


市販の外用薬を使っている人が多いようですが、市販の薬はいずれも初期の水虫には効きますが、症状がすすんだものには効果がないばかりか、菌に耐性をつけてしまい、かえって悪化させてしまいます。アロエの成分は患部の奥深くに素早く侵入して、白癬菌を根絶させてしまいます。

まず、患部をよく洗って清潔にし、熱湯消毒したゼリー状の部分を直接すり込みます。特に入浴後が浸透しやすいので効果的です。

軽いものなら2~3週間ほどでかゆみもとれ、皮膚もなめらかになりますが、念のためその後もアロエを塗りつづけてください。

※使用上のポイント

・患部を清潔にして、ゼリー状の部分を直接すり込む。
・長期連用すること。



アロエの雑学豆知識

アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。

アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。

さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。

いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。

その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。

さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。

当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。

日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。

現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。

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