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今からでも遅くない!内臓脂肪は必ず落ちる!

内臓脂肪とダイエット

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「太る体質」はただの言い訳


 「太っているのは、体質だから仕方がない」という声を耳にすることがあります。しかし、意外かもしれませんが、「太る体質」というものに医学的根拠はほとんどありません。体質が原因で太っていると勝手に思い込んでいるか、食べ過ぎて太っているのを体質のせいにしているに過ぎないのです。

 実際に太った原因は、体質ではなくほかのことにあります。太っている人の生活を見ると、朝食を食べずに出勤し、その反動で昼はドカ食いをしていたりします。それも5分で平らげるような早食い、仕事の合間に缶コーヒーを何本も飲み、夜は唐揚げやフライドポテトをツマミにビール。歩くのは、通勤の30分だけ。これでは摂取カロリーの方が消費カロリーを上まわって、脂肪がつくのは当たり前なのです。

 確かに同じだけ食べても、太る人と太らない人がいます。しかし、太らない人の生活を見てみると、よく歩いていたり、動作がキビキビしているので消費カロリーが多いのです。また、食べている量が多く見えても、ほとんどがカロリーの低いものだったり、間食の習慣が全くなかったりと、冷静な目で見れば、太らない生活を送っているものです。

 ところが、太っている人は自分が太った原因に気づいていないことが多く、つい体質のせいにしてしまうのです。もう一度記しますが、「太りやすい体質」はあっても、「太る体質」などというものはありません。ということは、きちんとダイエットすれば、誰でも必ず効果が表れるということです。





肥満への遺伝の影響は3割。7割は生活習慣で決まる


 「太る体質」のほかに言い訳するのが、遺伝です。「ウチは親も太っている。自分が太っているのは遺伝だから」と諦めている人がいるのです。

 確かに、肥満遺伝子というものが発見されています。肥満遺伝子は一つではなく、いくつか知られています。しかし遺伝の影響は3割程度であって、肥満遺伝子を持っていたとしても、あとの7割は、食生活や運動不足など、生活習慣の影響と考えられます。

 子どもが肥満児になる確率は、父親だけが肥満の場合40%ですが、母親だけ肥満の場合は60%と高くなります。これは食習慣に関する影響力が、父親より母親の方が大きいため。家族の食生活全般の面倒を見ている母親から、食べる量や脂っこいおかず、早食いなど食べ方のクセ、おやつの習慣など「太る食生活」が伝えられて習慣化してしまうのです。遺伝よりもこうした太る習慣の方が、肥満になる大きな原因となっています。

 そもそも、肥満遺伝子を持っていても、食べ過ぎず、適度な運動をしていれば太ることはありません。つまり、たとえ両親が太っていて肥満の遺伝子を受け継いでいるとしても、食習慣や環境を変えることでダイエットは可能なのです。


中年になると太るメカニズム


 「中年太り」という言葉があるように、中年になると若いころよりも太ってしまうケースが非常に多く見られます。男性の場合は20歳までに、女性の場合は18歳までに筋肉や骨格ができ上がります。その時期を過ぎてから増えた体重は、ほとんどが脂肪と考えてよいでしょう。よほど意識をして運動していない限り、筋肉はつきません。たとえ数キロしか体重が増えていなくても、それがすべて脂肪だとしたら。確実に体脂肪率は高くなっているのです。

 なかには摂取カロリーに気を配り、以前から一定に保っているという人もいるかもしれません。しかし若いころと同じ摂取カロリーに保っていたとしても、加齢にともなって、体重はだんだん増えていってしまうのです。それは一体なぜでしょうか?

 人間が1日に消費するカロリーは、2種類に分けられます。一つは日常の動作や運動したときに使われる『運動代謝』。もう一つは、呼吸や体温維持、血液循環など生命を維持するために必要な『基礎代謝』です。

 基礎代謝量は、25歳を過ぎたころから徐々に減少します。具体的な熱量でいえば、1日につき約10キロカロリー、1年の合計で約3500キロカロリー減ります。脂肪組織を1kg燃焼させるのに、約7000キロカロリー必要なので、年々、脂肪0.5kg分ずつ余ってしまうわけです。つまり、運動量を増やさない限り、摂取カロリーを一定に保っていたのでは、1年で0.5kgずつ太っていくということ。

 だから、食生活を見直さなかったり、運動をしないまま、若いころと同じ生活を続けていたのでは、じりじりと脂肪が増えていくのです。





筋肉をつけることで痩せやすい体になる


 体の15〜20%を占めている筋肉は、脂肪に比べて活発な組織で代謝が大きく、寝ているときでもカロリーを消費してくれます。このため、筋肉が多い人は、少ない人よりも基礎代謝量が高くなります。

 一方、脂肪はあまりカロリーを消費しません。つまり、同じ体重でも、筋肉の多い人は脂肪の多い人よりも、太りにくく痩せやすい体だといえます。

 加齢によって基礎代謝量が落ち始めても、筋肉をつけることで基礎代謝量を上げることができるのです。

 内臓脂肪が気になり出したら、筋肉をつけるための運動に取り組みましょう。


運動で筋肉をつけ食事で脂肪を減らす


 内臓脂肪型の「かくれ肥満」の場合、体重に表れないことが多いため、食生活を見直すきっかけを得られません。しかし、そうしている間にも脂肪は体内に蓄えられていくのです。

 体重が重くないということは、筋肉も多くありません。基礎代謝量が少なく、痩せにくい体ということができます。そして、ムリに食事を制限してしまうと、脂肪と同時に筋肉も減ってしまいます。体重が減っても、筋肉を落としてしまうのは、ダイエットのためにはもったいない話です。

 ですから、運動で筋肉をつけながら、食事で脂肪を減らす。内臓脂肪を減らすためのダイエットは、この2つに、同時に取り組む必要があります。


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