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濃い味は健康にもダイエットにもマイナス
濃い味を好む人は、たいていこってりと油っこい料理が好きなもの。ある程度の油は健康のために必要ですが、食品の中で最もカロリーが高い油は、なるべく控えるのがダイエットの法則です。
油をたくさん使った料理は、濃いめの味つけにしないとバランスがとれない側面もあります。濃い味をつけるのに使われるのは、塩、しょうゆ、みりん、砂糖など、塩分や糖分を含む調味料。糖分を含む調味料はそれ自体のカロリーが高いことに加えて、濃いめの味つけにするとついパンやごはんをたくさん食べてしまうので、よけいに摂取カロリーがオーバーしがちになってしまいます。
長年、濃い味つけを好んできた人にとっては、味の好みを変えるのは至難のわざに思えるかもしれません。でも、少しずつ舌を慣らしていけば大丈夫。約2週間で薄味でも満足できるようになります。
「旨味」を味わう
薄い味つけにすると、文字どおり「味気ない」食事を我慢しなくてはならないと思っていませんか?我慢することを前提としたマイナスイメージでとらえたのでは、食事が楽しくありません。
薄味にするということは、素材本来の風味を堪能するということ。たとえば、今までたっぷりとマヨネーズをかけていたキャベツの千切りを、何もつけずに味わってみましょう。最初は、ぼそぼそとして食べにくいかもしれません。しかし、よく味わうと、ほんのり甘いキャベツの風味が感じられるはずです。マヨネーズは大さじ1杯で90キロカロリー以上ある高カロリー食材ということを、肝に銘じておきましょう。
「何にでもケチャップやマヨネーズをたっぷりつけて食べるのは、子どものすること」くらいに考え、大人の味覚を味わいましょう。旬の風味を堪能するには、こってりと強い味がついていてはかえって邪魔になるはずです。
素材の風味を味わうためには、「だし」をきかせるのもよい方法。日本古来の調味料、かつお節、昆布、干ししいたけなどの天然だしの旨味成分は、素材の味を引き出してくれませす。
薄味が満足できるコツ@酸味をプラス
塩やしょうゆの代わりに、酢やレモン、すだちといった柑橘類の果汁を使ってみましょう。これらの酸味が、薄味の物足りなさをカバーしてくれます。
外食の場合には実践しにくいと思いがちですが、店の人に頼むのではなく、持参してはどうでしょう。このごろは、小さな容器に入ったレモン汁が売られています。かぼすやすだちなどの果汁も、瓶入りの商品があります。デパートなどの専門売り場では、有機栽培で育てた果実から絞ったものなど、商品がたくさん並んでいて選ぶのに迷うほど。こだわりのかぼす果汁持参でランチに出かけるのも楽しいかもしれません。
ただし、これらの果汁は開封後は冷蔵保存が必要なものも多いので注意。職場の冷蔵庫に保管するか、1日に使う量を小さな容器に移し替えて持参するようにしましょう。
薄味が満足できるコツA香りをプラス
スパイスやハーブで香りをプラスすると、風味にアクセントがついて、薄味が気にならなくなります。コショウやナツメグなどのスパイス、オレガノ、バジル、セージなどのハーブは、でき上がった料理にふりかけるだけでも風味がぐっと変わります。いくつかのスパイスやハーブがミックスされたものもありますが、塩が入っていないものを選びましょう。
からしやわさび、山椒、生姜、シソ、三つ葉などの日本のスパイスやハーブも、少量で風味がアップします。
一時期、若い女性の間でとうがらしダイエットが流行し、「マイとうがらし」を持ち歩く風景がありました。自分の瓶入りとうがらしを、どこにでも持参するのです。確かにとうがらしに含まれるカプサイシンという成分には、食事誘導性熱代謝を盛んにする作用がありますが、それほど効果はなく、かえってとり過ぎは健康を害するもと。ただし、「マイ調味料」を持ち歩くことは、まねしてもよいかもしれません。
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