動脈硬化のおもな進行過程には、@高コレステロールがおもな要因となっておこる血管の硬化A複数の生活習慣病が重なり、それらの影響関係によって起こる血管の硬化の2つがあります。
よって、高コレステロールから起こる最も深刻な疾患である動脈硬化を防ぐには、ほかの生活習慣病にも注意が必要となります。
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加えて、高コレステロールの状態が軽度であっても、危険域に入ります。
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メタボリック・シンドロームには4つの危険因子があり、診断のベースとなるのが、内臓の周囲に脂肪がたまる内臓脂肪型肥満です。
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それに高血糖、高脂血症(脂質異常症)、高血圧が重なると、単独の症状としては比較的軽い境界型(検査値の基準値と、病気と診断される数値との境界域)の場合でも、動脈硬化の危険性がましてしまいます。
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かつては、単独の病気の症状が軽度であれば、注意を促すだけの対応が一般的でしたが、メタボリック・シンドロームの診断基準からは、比較的経度の危険因子を複数かかえている人も療養を行い、それぞれの病気自体の改善を行いながら、動脈硬化の進行を予防していくことが大切です。
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・生活習慣病
かつて「成人病」と呼ばれていた疾患群のうち、生活習慣が関係している病気を表す名称として、1990年代末から使い始めた言葉です。
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疾患が起こる原因は、生活習慣(過食・偏食、運動不足、過度の飲酒、喫煙)、加齢、遺伝、ストレスなど。高脂血症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症などが代表的なもので、早期には死に至らないものの、心臓病、脳卒中などを引き起こし死の危険性を増す生活習慣病として考えられます。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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