紀元前1500年ごろのエジプトには、すでにフェヌグリーフを配合したやけど用の処方があったというほど、北アフリカ、インド、中東などでは古くから薬草として使われてきた植物です。
日本ではなじみが薄いですが、カレーに欠かせないスパイスなので、知らずに口にしている人がほとんどでしょう。
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薬効はいろいろと伝わっていますが、最近の研究では、フェヌグリーフをとると、LDLコレステロールや中性脂肪を減少させ、肝臓でのコレステロールの生成を抑制することがわかりました。これは種皮に含まれる特有の苦味成分、サポニンの作用によるものと考えられています。
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また、種子に含まれている水溶性植物繊維のガラクトマンナンは、小腸でのコレステロールとブトウ糖の吸収を抑える働きがあります。
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このことから、フェヌグリーフはとくに、血糖値が高く、かつ高コレステロールの人への効果が期待されます。
また、女性ホルモンのような作用があるゲニステインも含まれているので、生理痛の緩和など、婦人科系の不調にも効果的です。
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ただし、成分の特性上、妊娠中の女性には向かないので、気をつけてください。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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