酢の主成分はクエン酸や酢酸をはじめとする70種類もの有機酸で、アミノ酸も豊富に含まれています。酢にはさまざまな効能がありますが、近年とくに注目されているのは、動脈硬化や生活習慣病を予防するクエン酸と酢酸の働きです。
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酢に含まれるクエン酸には、強力なアルカリ作用があり、肉類や甘い物のとり過ぎで酸性化した体を、弱アルカリ性の健康な状態に戻してくれます。また、体内にたまった乳酸の分解も促すため、疲労回復にも効果があります。たとえば、毎日30mlほどの酢をとり続けると、体が疲れにくくなったり、肌のツヤがよくなったりするでしょう。
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さらに、クエン酸には強い抗酸化作用があり、悪玉のLDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化の進行を抑制します。
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一方、酢酸には脂質代謝と糖代謝を促進する働きがあり、血液のドロドロ度を低下させ、サラサラに流れるよう促します。その結果、血栓ができにくくなり、動脈硬化の予防につながります。また、酢に含まれているアミノ酸には血管を拡張する働きがあり、血液循環の改善に役立ちます。
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醸造酢の種類はバラエティに富んでいますが、黒酢やバルサミコ酢など発酵・熟成に時間をかけた黒いタイプのほうが、健康効果は高いと言えます。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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