アメリカの臨床実験で、グレープフルーツを毎日摂取した人の総コレステロール値が下がったことが報告されています。これは、グレープフルーツに含まれる食物繊維が作用した結果と考えられます。
また、グレープフルーツはビタミンCが豊富で、1個で1日の必要量の約8割が補給できます。
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クエン酸やポリフェノールも含まれ、「ルビー」と呼ばれる赤い果肉タイプには、カロテンの一種のリコピンも含まれています。これらの成分は強い抗酸化作用を持ち、LDLコレステロールの酸化を防ぐのに有効です。
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なお、高血圧の治療のために降圧薬を服用している人は、薬との飲み合わせが悪いこともあるので、主治医にご相談下さい。
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「熱帯果実の女王」と呼ばれるマンゴーは、濃厚な味と香りが特徴です。オレンジ色を帯びた黄色い果肉は、強く抗酸化力を持つ色素成分βカロテンによるもので、100g中の含有量は610μgと驚異的に高く、果物のなかではトップクラスです。
さらに、抗酸化作用を持つビタミンC、ビタミンEも多く含むため、その相乗効果で体内の活性酸素を抑制し、血管の老化を防ぐ効果があります。また、βカロテンは体内で代謝されてビタミンAに換わり、皮膚や粘膜、目の機能を正常に保つよう働きます。
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マンゴーには、緑の野菜に特有の葉酸も以外に多く、100g中84μgも含有しています。
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葉酸は、動脈硬化の元凶であるホモシスティンを低下させる働きがあります。また、赤血球や細胞核の合成に関わり、血液の循環をスムーズに整える作用があります。
果肉だけを食べても十分おいしいですが、無糖ヨーグルトに添えたり、寒天に合わせるのもいいでしょう。
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「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という言葉があるように、りんごは体によい食べ物として有名です。
その有効成分のひとつが、水溶性食物繊維のペクチンです。ペクチンは腸内でコレステロールの吸収を抑えるとともに、コレステロールから作られた胆汁酸を吸着して排泄し、コレステロール値を下げる効果があります。
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また、整腸作用にもすぐれ、便秘のときには便をやわらかくして排便を促し、下痢のときには便をかためにして、おなかの状態を整えます。
りんごのペクチンは皮部分に多く含まれるので、表面をよく洗って、皮ごと食べるようにしましょう。 |
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また、りんごにはカリウムも多く、余分なナトリウムを排泄して、血圧を下げる作用があります。高コレステロールの人は、高血圧も併発しがちなので、両面をケアできるうれしい効果と言えます。
切って食べるのに飽きたら、ソースを試してみましょう。組み合わせる食品によって味の趣が異なり、季節ごとにいろいろ楽しめます。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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