オリーブと言えば、実を搾ったオリーブオイルがおなじみですが、ヨーロッパでは葉も古くから食用や薬用として使われてきました。
とくに、ヨーロッパの伝承医学では、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの特効薬として長年愛用されてきています。
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近年の研究の結果、オリーブオイルには、テルペン類やフラボノイド類などの抗酸化成分、オレユロペンが存在することも判明しました。また、オレユロペンの加水分解生成物であるヒドロキシテロシルにも、強い抗酸化作用があることがつきとめられています。
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この2つの成分の働きによって、LDLコレステロールの酸化が抑制され、総コレステロールの血中濃度が減少します。
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また、胆汁の分泌を促進してコレステロールの分解を促し、動脈硬化の進行も抑制します。さらに、ヒドロキシテロシルには強力な抗炎症作用があるので、動脈の血管壁の損傷を修復する作用にも、効果が期待できます。
オリーブリーフの成分は、オリーブティーとして摂取するのが最も手軽です。
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また、オリーブオイルにもLDLコレステロールを減少させる効能があるので、ぜひ食生活に取り入れましょう。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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