こんにゃくの原料は「こんにゃくいも」という里いも科の植物です。球茎を粉末にして加工しますが、アルカリ性の物質と一緒にすると凝固する性質があり、それを利用してこんにゃくが作られます。
こんにゃくは97%が水分で、残りの3%は難消化性の食物繊維の一種グルコマンナンです。
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ほとんどカロリーがなく、かつ満腹感が得られるので、ダイエット食品の代表格と言えるでしょう。
昔から、こんにゃくは「おなかの砂おろし」と呼ばれ、腸内をきれいに大掃除して、不要なものを排出する働きが知られていました。
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この効果は医学的・栄養学的にも認められています。
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こんにゃくの食物繊維グルコマンナンが腸内に入ると、腸壁にたまった宿便や不純物、腸内の有害物質や老廃物、余分なコレステロールや胆汁酸などをからめとり、便として排出する働きがあります。
よって、コレステロールの高い食品や脂肪分の多い食品を食べるとき、こんにゃくを一緒に食べると、コレステロールや中性脂肪の吸収が抑えられます。また、便秘解消にも効果があります。
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なお、こんにゃくの黒い粒は、あらめ昆布などの海草が原料となっています。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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