山いもは、栄養分を多く含むことから、別名「山うなぎ」とも呼ばれ、夏バテの解消などに効果があります。「うなぎ」のたとえは、山いも特有のぬめりにちなんだものですが、このネバネバ成分は、コレステロール値を下げるのにも有効に働きます。
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山いものネバネバ成分は、ムチンという多糖類で、水溶性食物繊維の一種です。ムチンには消化吸収されない特徴があり、腸内でコレステロールや胆汁酸をからめ取り、便として排泄する手助けをします。
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さらに山いもには、大豆でもおなじみの成分サポニンが含まれ、血管壁に付着したコレステロールを取り除き、血中脂質を減少させます。
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また、でんぷん消化酵素のジアスターゼや活性酸素をやっつける酵素カタラーゼも豊富に含むため、消化が促進され、疲労回復、滋養強壮にも効果的です。
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山いもは、いも類の中で唯一生食できます。加熱すると有効成分が失われるので、生のまま食べましょう。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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