昔から、ごまは「不老長寿の妙薬」と呼ばれ、体によい食べ物として知られています。
ごまの主成分である脂肪は、リノール酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が8割以上を占めており、これらの成分が血中のコレステロールを減らすよう働きます。
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また、ごまの有効成分のなかで特徴的なのは、「ゴマリグナン」と呼ばれる抗酸化成分群です。
ゴマリグナンは6種類の抗酸化物質から成り立っていますが、最も抗酸化力が高いのが脂溶性成分の「セサミン」。セサミンは、ごまに含まれているビタミンEとともに脂質代謝に作用し、
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悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やす効果が報告されています。
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なお、黒ごまと白ごまの栄養成分には、さほど差がないので、好みや合わせる食材に応じて使い分けましょう。 |
ディップやサラダのドレッシングには、練りごまを使うと便利です。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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