アーモンドは高脂肪というイメージがあり、日ごろあまり口にしない人も多いかもしれません。実は、アーモンドはすぐれた栄養成分を含む自然の恵みです。
アーモンドの主成分は脂肪ですが、オレイン酸という一価不飽和脂肪酸がそのほとんどで、悪玉のLDLコレステロールを減少させる作用があります。
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加えて、アーモンドはビタミンE含有量がバツグンに多く、ポリフェノールも豊富です。どちらも抗酸化力が強い成分であり、細胞の老化や生活習慣病のもととなる過酸化脂質の発生を抑制します。この抗酸化作用により、血中のLDLコレステロールの酸化が抑えられ、動脈硬化や心臓病が予防できます。
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また、食物繊維も多く、ミネラル類もバランスよく含まれています。
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近年、アメリカやカナダでは、高コレステロールの人に一定期間アーモンドを摂取してもらい、その効果を見る臨床実験が複数行われています。結果としては、毎日手のひらいっぱいのアーモンドを食べた人に、総コレステロール値とLDLコレステロール値が下がる効果が出たことが確認されています。
手のひらいっぱいのアーモンドは約28gが目安で、23粒くらいです。
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くだいたり、スライスしてサラダや炒め物などの料理に加えてみるのもよいでしょう。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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