定番の常備野菜として欠かせない玉ねぎ。最近では、さまざまな薬効が改めて見直されている野菜です。
玉ねぎにはポリフェノールの一種、ケルセチンという成分が含まれています。ケルセチンは脂質と結合する作用があり、腸内の脂肪と結びついて脂肪を固め、便と一緒に排泄します。
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また強い抗酸化作用があるため、LDLコレステロールの酸化が防止され、血液をサラサラにして、動脈硬化を防ぎます。
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玉ねぎを切っていると、鼻にツンと刺激臭がきて涙が出てきますが、これはイソアリインという成分が目や鼻を刺激するため。
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イソアリインはイオウ化合物の一種で、玉ねぎの辛味の正体です。
このイソアリインは、コレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあります。 |
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また、血液を固まりにくくし、血栓の形成を予防します。さらに、血液中の糖代謝を活発にして血糖値を下げる効果もあります。
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玉ねぎの効能を十分に生かすには、調理法に気を配ることが大切。
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コレステロールや中性脂肪を減らしたい人は、煮たり炒めるなど加熱して用います。一方、血糖値を下げたい人は、生食がおすすめです。
なお、血栓の予防には玉ねぎは生食でないと効果がないと考えられていましたが、玉ねぎを切ったあと最低15分放置すれば栄養成分が安定し、加熱しても効果が失われないことがわかっています。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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