昆布、わかめ、ひじきなどの海藻類は「ミネラルの宝庫」と呼ばれ、カルシウム、リン、亜鉛、ヨウ素などがたっぷり含まれています。さらに、ビタミン類や食物繊維も豊富で低エネルギー。生活習慣病の予防と改善には、ぴったりの食品です。
コレステロール値降下作用があるのは、昆布やわかめに含まれるアルギン酸。
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水溶性食物繊維のひとつであるアルギン酸は、腸内でコレステロールや胆汁酸の吸収を抑え、コレステロール値を下げる働きをします。また、腸内のナトリウムを吸着して体外に排泄し、血圧を下げる作用もあります。
加えて、昆布、わかめ、もずくなどほとんどの海藻に含まれるぬめり成分フコイダンも、高コレステロールの改善に有効です。
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水溶性食物繊維のフコイダンは、腸管内の余分なコレステロールをからめとって、便と一緒に排出するよう働くため、血液のドロドロ状態が緩和されます。
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さらに、フコイダンは、胃潰瘍や胃ガンの原因のひとつと言われるピロリ菌に吸着し、菌が胃壁に付着するのを防いだり、体の免疫力を高めるよう働きます。
昆布は肉厚で黒いものが良質で、よく乾燥したものを選ぶのがコツです。だし用なら利尻昆布や真昆布、煮物なら日高昆布が適しています。
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生わかめは早春が旬。とれたての生わかめは歯ごたえがよく、おいしく味わえます。
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塩蔵わかめは塩が多量にまぶされていないものがよく、干しわかめは黒緑色でツヤがあるものがおすすめです。
干しひじきは黒色でツヤがあり、形が揃っているものを、生ひじきはふっくらしたものを選びましょう。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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