ヨーグルトに含まれるおもな栄養成分は、たんぱく質、カルシウム、脂質、ビタミン類などで、牛乳とほぼ同じです。ヨーグルトは牛乳を乳酸発酵させて作るため、栄養価の特徴は乳酸菌の働きにあります。
腸内には健康維持に有用な善玉菌、体に悪影響をもたらす悪玉菌、それらの中間の日和見菌が存在しています。
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悪玉菌が多くなると便秘や下痢、免疫力の低下などが起こります。善玉菌の代表である乳酸菌は悪玉菌の繁殖を抑制し、腸の働きを活性化して免疫力を高め、便秘や下痢を改善したり、ガンの予防にも効果があることがわかっています。この腸内の乳酸菌を増やすために効果的な食品が、ヨーグルトです。
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また、乳酸菌には、コレステロール値を下げる作用があります。
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乳酸菌の表面にはポリサッカライドとペプチドグリカンというネバネバした粘性のある物質が付着しています。ヨーグルトを食べて乳酸菌が腸に到達すると、腸内のコレステロールを乳酸菌が表面のネバネバ物質で吸着し、便として排泄してしまうのです。
さらに、乳酸菌は、肝臓で生成され十二指腸から分泌される胆汁酸を分解する働きもあります。
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胆汁酸が分泌されると、肝臓では、新しい胆汁酸を作るための原料となるコレステロールが消費されます。その結果、血中コレステロール値も下がります。
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豆乳は豆腐の製造過程でできるもので、豆乳、調整豆乳、豆乳飲料があります。このうち、大豆の栄養成分を引き継いでいるのが豆乳です。
大豆のたんぱく質は水溶性なので、豆乳に形が変わってもたんぱく質として残ります。豆乳のたんぱく質は、コレステロールの吸収を抑えるほか、たいへん良質で、8種類の必須アミノ酸がすべてバランスよく含まれています。
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加えて、豆乳に含まれるリン脂質の一種レシチンは、脂と水を乳化する作用があり、血管壁に付着した悪玉コレステロールを減らす働きがあります。また、大豆イソフラボンやサポニンは脂肪の蓄積を抑え、老化のもととなる脂肪酸や活性酸素を抑えます。
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豆乳には2%の脂肪が含まれていますが、リノール酸、α−リノレン酸という不飽和脂肪酸で、悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やします。 そのほか、豆乳に含まれているビタミンEは、脂肪の過酸化を防ぎ、細胞膜を丈夫にします。また、肌荒れの改善にも効果が期待できます。
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そのほか、豆乳に含まれているビタミンEは、脂肪の過酸化を防ぎ、細胞膜を丈夫にします。また、肌荒れの改善にも効果が期待できます。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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