納豆は、大豆を納豆菌によって発酵させて作る食品。日本の朝ご飯の定番アイテムのひとつです。
おもな栄養成分は、たんぱく質、脂質、カルシウム、鉄など大豆とほぼ同じですが、大豆には少ないビタミンB2を多く含んでいるのが特徴。
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ビタミンB2は脂質代謝に欠かせないビタミンで、肥満を防ぐとともに、血液中の余分な脂肪をとり除く働きがあります。
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納豆特有の成分としてとくに注目されているのが、ナットウキナーゼです。
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これは大豆を納豆菌で発酵させることによって生まれる酵素で、大豆には含まれていません。ナットウキナーゼには、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因とされている血栓を溶かす作用があることが確認されています。 |
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ほかに納豆菌が作り出す有効成分には、ビタミンK2があります。ビタミンK2はカルシウムを体内に取り込むためになくてはならない栄養素で、不足すると骨折を起こしやすくなります。
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納豆には大豆にはないビタミンK2が豊富に含まれており、骨粗しょう症の予防効果が期待できます。
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最近の健康本や雑誌では、血栓が夜中から朝方にできやすいことから、「納豆は夜食べよう」とよく記されています。しかし、この点に関しての納豆の即効性は、食後2〜3時間が目安。
むしろ、日本の習慣にならって朝食時にとり、血栓ができにくい体内環境を整えるほうがいいでしょう。適量は1日1パックです。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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