男性は30歳を超えたころから、コレステロール値や中性脂肪や少しずつ上昇する傾向があります。しかし、閉経後の女性のように、加齢による急激なコレステロール値の変化はほとんど見られません。
ただし、男性は女性に比べて、狭心症や心筋梗塞などの虚血性疾患を発症する率が2〜3倍高いので、 |
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年々コレステロール値の上昇が進んでいる人は、コレステロール値を下げる生活習慣を早めに身につけておきましょう。
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いちばん大切なのは、肥満を予防し、過食とお酒の飲み過ぎを避け、きっぱりと禁煙することです。
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50歳以上の男性に多い病気に閉塞性動脈硬化症があります。
これは、動脈硬化の進行によって、手足の動脈が狭くなって血液が流れにくくなったり、動脈がつまったりする病気です。 |
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手足がしびれる、手足が冷たい、一定の距離を歩くと筋肉痛で歩けなくなり、数分休むと回復するなどの症状が見られ、悪化すると、足が痛くて眠れないといった安静時疼痛や、足の指の壊死などが起こります。 |
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閉塞性動脈硬化症の症状があると、全身のほかの部位でも動脈硬化が進んでいる可能性が高く、心筋梗塞や脳梗塞などを合併するおそれがあります。
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発病の主原因として喫煙があり、それにLDLコレステロールや中性脂肪の増加、低HDLコレステロール血症が関係するので、高脂血症を改善することと、高血圧などの危険因子にも注意することが必要です。
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さらに、高脂血症と糖尿病を合併している場合、コレステロール値がそれほど高くなくても動脈硬化が進むので気をつけましょう。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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