チョコレートの原料はカカオ豆で、原産地は中南米です。ココア豆の効能は古くから知られており、16世紀にヨーロッパに渡ったときには、食料品店でなく、薬局で販売されていたと伝えられます。
高カロリー・高脂肪食品なので敬遠されがちですが、近年は、チョコレートの効用が見直されています。
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まず、第一に挙げられるのは、カカオポリフェノールの抗酸化作用です。体内の活性酸素を除去して、LDLコレステロールの酸化を抑えるなど、動脈硬化やガンの予防に効果があります。
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また、チョコレートにはテオブロミンという成分が含まれており、自律神経を調整して、神経を鎮める作用があります。
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同時に、大脳皮質を適度に刺激して、集中力や記憶力を高める効果があることも、数々の実験から確認されています。
さらにカカオ豆には、ビタミンE、ナイアシンやパントテン酸、カルシウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛などのミネラルほか、食物繊維も案外多めに含まれています。
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これらの成分の働きで、疲労回復、貧血、便秘などの改善も期待できます。
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チョコレートの有効成分を効率よくとるには、ミルクや砂糖が入ったタイプを避け、ブラックとかビターを味わいましょう。1日の摂取目安量は30gまでです。
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血液中にコレステロールが増え過ぎると、動脈硬化が進み、命にかかわる病気につながります。
しかし、コレステロールが少な過ぎても、体にさまざまな悪影響が出ます。それは、コレステロールが、人間の体にとって欠かせない成分だからです。
人間の体は約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っていますが、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、細胞を支える役割を果たしています。
また、コレステロールは、生体機能を調節するホルモンの材料でもあり、副腎皮質ホルモン、男性ホルモンや女性ホルモンなどの重要な構成成分です。
さらに、食事から取り入れた脂肪などの消化吸収を助ける胆汁酸も、コレステロールを材料として肝臓で作られています。
悪者と思われがちなコレステロールも、健康を維持するために必要不可欠なものです。コレステロールが不足すると、免疫力が低下し、短命に終ることが多いと考えられています。
成人の体内には、約100〜120gのコレステロールが存在し、その一部が新しいものと入れ替わることによって、生体機能が維持されます。
健康を保つためには、成人の場合1日1〜1.5gのコレステロールが必要とされ、そのうちの70〜80%は肝臓などで合成され、残りの20〜30%は食事からとっています。
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